行き詰まりから脱出する
アイデアはたくさん出すことができる
理想の人生は何通りもあるはずで、その一つひとつに至る道が山ほどあるとすれば、無数のアイデアが考えられるはず。そういうアイデアを生み出すための道具を紹介したい。
ライフデザインでは「量」について、おもしろい性質がある。…多ければ多いほど良いという性質だ。
モノのデザインにおいて、思考の幅を広げればアイデア創造のスキルがアップする。アイデアを出せば出すほど、エネルギーを高めるものが見つかる可能性は増します。
心から愛せるものが生み出しやすくなる。多ければ新たな発見にもたやすく、見つかるというものです。… それはヒトとの出会いに関しても、いっしょですね。方向が見え、目的と手段、方法が事前にインプットされていれば、一瞬で〝出会い〟も実現できるものです。
デザイナーが大胆なアイデアを次々と出せるのは「良し悪しの判断」が創造力の最大の敵と知っているからです。
ライフデザイナーとして、次のふたつの信条は守ってほしいところです。
①優れたアイデアが多ければ多いほど、より良いアイデアを選べる
②どんな問題であれ、絶対に最初に思いついた解決策を選ばない。(最初の案に固執すると失敗します。)
たくさんアイデアが湧く、マインドマップ
✳︎未来のさまざまな可能性を探るためには、たくさんのアイデアが必要
アイデア創造ツール「マインドマッピング」
・ひとりきりで、行き詰りを抜け出すには打ってつけのツール
『マインドマップ』— 脳の無限の可能性を引き出す技術
〝マインドマップとは、脳と学習の世界的な権威であるトニー・ブザン氏が考案した思考技術。マインドマップを使って勉強すれば、「記憶力」「理解力」「集中力」「創造的思考力」「問題解決力」など、さまざまな能力を高めることができます。〟
『ザ・マインドマップ』(著:トニー・ブザン / バリー・ブザン)
三つのステップ

①テーマを選ぶ
②マインドマップを描く
③いくつかの単語をピックアップ、混ぜ合わせ、コンセプトを導き出す。
[マインドマップ]
[マインドマップ]
タイムリミット設けるのがコツ
❶(テーマ)=良い体験がベースとなるか
❷最初のアイデアと関連の概念を書き出す(5、6個)
浮かんだ順番に
❸2巡目の言葉一つひとつに対し同じプロセス
❹最低でも三巡。四巡くらいは。
目に飛び込んできたものを外側近くから選ぶ。
→コンセプトつくる
マインドマップ 重要な点:
自分の言葉を検閲しないこと。
(斬新なアイデア生まれにくくなる。よって素早く作業進める)
dスクール創設者、ディビッド•ケリーは「実行可能な名案へ辿り着くためには、大胆なアイデアを経由しなければならないことが多い」と述べる。
【人生の可能性が広がる「グッドタイム日誌」活用法】1
◉目的はアイデア創造すること
次の演習で、この日誌を活用し3種類のマインドマップを描こう。
(最低3、4巡、いちばん外側に十数個の項目ができあがるまで)
A.マインドマップ①〜熱中
いちばん興味をもった分野、心から熱中した活動→マップ中心に
B.マインドマップ②〜エネルギー
エネルギーが湧いてきた活動(「仕事をうまく回す」とか)
C.マインドマップ③
フロー状態に達した体験をひとつピックアップ→マップ中心に
❶マップ一番外側、目の惹かれた項目3つピックアップ
❷その3つを組み合わせ、楽しくおもしろい他人の役に立つ仕事を記述する。
❸自分の役割に名前をつけ、簡単絵スケッチ
❹各マインドマップにつき1回ずつ計3回おこなう。
目的は「アイデアを創造すること」でした。
意外な仕事へと結び付けられたならば、「問題解決」から「デザイン思考」へと視点が切り替えられたことになる。
- 『スタンフォード式 人生デザイン講座』(P.149)第4章 ↩︎