世界が変われば 笑顔が広がる

「世界一幸せな場所」

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『イマジニアリング 』
第1話「世界一幸せな場所」を鑑賞して

「世界に想像力がある限り、ディズニーランドは永遠に未完成である」
— ウォルト・ディズニー


1955年、カリフォルニア州アナハイムに誕生した“世界一幸せな場所”――ディズニーランド。その創造の裏側には、ウォルト・ディズニーの想像力、そして彼の情熱に導かれた天才集団「イマジニア」の存在がありました。ディズニープラスで配信されているドキュメンタリー番組『イマジニアリング』第1話「世界一幸せな場所は、夢と挑戦の軌跡を生き生きと描いています。今回はその物語をブログ記事としてご紹介します。

想像と技術の融合、イマジニアリングの誕生

ディズニー・イマジニアリングとは、アートとエンジニアリングを融合させた創造の最前線。ウォルト・ディズニーが生んだ造語「イマジニア(Imagineer)」は、“想像する技術者”のことを指します。彼らの任務はただ一つ、「人々を驚かせ、感動させる」テーマパークを生み出すこと。その挑戦が、世界中の人々に笑顔と夢を届ける原動力になっているのです。

裏庭の鉄道から始まった夢

物語の起点は、ウォルトの自宅に設置された小さな鉄道「リリーベル号」。娘たちを喜ばせようと始めたこの遊びが、やがて“みんなのための遊び場”へと発展していきます。しかし、既存の遊園地では物足りなかった彼は、自ら理想のパークを創る決意を固めます。

1952年、ウォルトは私財で「WEDエンタープライズ」を設立。ディズニーランドの構想を本格化させ、アニメーションスタジオの才能あふれるスタッフを抜擢します。

天才たちが集結した創造の工房

ジョン・ヘンチ、ハーバート・ライマン、メアリー・ブレア、マーク・デイヴィス、ハリエット・バーンズ…。個性と才能を持ったスタッフたちは、“イマジニア”として集結し、それぞれの分野で驚くべき貢献を果たします。ウォルトは、彼ら一人ひとりの情熱を見抜き、心から信じて任せました。

テレビという逆転の発想

資金難に直面したウォルトは、当時“映画の敵”とされていたテレビを味方につけます。ABCとの提携により『ディズニーランド』という番組を制作。ライマンの描いた鳥瞰図をもとに、まだ存在しないテーマパークの構想を全米に発信し、ついに建設資金を獲得します。

ディズニーランド開園、そして伝説の始まり

1955年7月17日、ディズニーランドはついに開園。混雑と混乱に見舞われ「悪夢のような開園日」と批判されましたが、2か月後には来場者100万人を突破。そこには「すべてを最高品質で」というウォルトの信念と、イマジニアたちの努力が息づいていました。

技術革新とストーリーテリングの融合

ディズニーは、ただの遊園地ではありません。「オーディオ・アニマトロニクス」や「ライドシステム」といった革新技術によって、アトラクションに命が吹き込まれていきます。「イッツ・ア・スモールワールド」や「カリブの海賊」など、ストーリーと技術が見事に融合した名作は、世界中の人々を魅了しました。

最後の夢、未来都市EPCOTへ

ウォルトが晩年に構想したのが、フロリダに計画した実験的未来都市「EPCOT(エプコット)」。交通、生活、コミュニティのすべてをテクノロジーで刷新するこの構想は、単なるテーマパークを超えたビジョンでした。

1966年12月、ウォルトは65歳でこの世を去ります。しかし、彼の遺した構想と精神は今もなお、イマジニアたちに受け継がれ、世界中のディズニーパークに生き続けています。

未来へ続く“世界一幸せな場所”

「不可能を可能にする」。ウォルト・ディズニーのこの信念が、多くのイマジニアたちを奮い立たせ、今なお世界中の人々を夢の世界へと誘っています。ディズニーランドとは、単なる遊び場ではなく、理想の未来を信じ続ける力の象徴なのです。

[付録]夢を形に変える10の法則
1.明確なビジョンを持ち続ける
2.前向きな気持ちでいる
3.好奇心をサーチエンジンにする
4.自分のアイデアを信じる
5.創造性を歓迎する
6.聴く人を巻き込むために、ストーリーを語る
7.ゲストの立場になって考える
8.人とアイデアの流れを整える
9.一度に一つだけ話をする
10.いちかばちか、思い切ってやってみる
マーティ・スクラー

『夢を形にする発想術』イマジニア著 2007(『THE IMAGINEERING WAY』by The Imagineers 2003)

『The Imagineering Story』The Official Biography of Walt Disney Imagineering / Leslie Iwerks : Disney Editions 2022
イマジニアリング ストーリー:レスリー・アイワークス 著

ディズニーパークファン必見!
高評価 Disney+ ドキュメンタリーシリーズの書籍化。
「The Imagineering Story」全32章(730頁)
書籍「imagineering story」の作者アブ・アイワークス氏は、序文のなかで〝イマジニアリングはマインドセットです。それはチームワークです。それは情熱です。…それは最も興奮させる、没入型の、そしてまだ探索されていない体験を作ることです。…そして、ウォルト・ディズニー自身と同様に、すべてのイマジニアの目標は、あなたに安心を与え、笑顔にし、笑わせ、そして「彼らはどうやってそれをやったのだろう?」と不思議に思わせることです。〟と同書をかいつまんで紹介しています。

『The Imagineering Story』ポイントは5点になります。

1. 大人になっても持ち続けたい「創造的な視点」

日常の仕事や生活でも活かせる、「もっと面白くできないか?」「どうすればワクワクするか?」という発想の転換術

2. 家族や職場での「本当のチームワーク」

一人ひとりの個性を活かしながら、みんなで一つの素晴らしいものを作り上げる喜びと具体的な方法

3. 人生の中で燃やし続けたい「情熱」

子育て、仕事、趣味…どんな場面でも、夢中になれる何かを持ち続けることの大切さとその力

4. 「まだ誰も体験したことのない感動」を生み出すことへの挑戦

既存の常識にとらわれず、家族や周りの人に新しい驚きと喜びを届ける創造力

5. 「人を幸せにする」という人生の目標

自分の行動や創造物が、誰かの笑顔や安らぎ、そして「すごい!」という感動につながることの意味

これらは、私たちが人生の中で大切にしたい価値観そのものですね。
ディズニーの魔法は、実は私たち一人ひとりの日常にも宿らせることができることを教えてくれています!​​​​​​​​​​​​​​​​


それでは、膨大な頁数の当書となりますので、全32章の各章の概略とポイントを順次、ご紹介してまいります。参考としていただけたら幸いです。


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