STEP 07 仕事を掘り出す術

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STEP7 ネットは究極の就活ツールではない。

(例)カールはイェール大学で修士号、スタンフォード大学でデザインの修士号を取得し、ジョージア州アトランタに引越し、家族を養える仕事を探すことを決意。自身の履歴書に合う求人情報に目を通し、現実味の高い求人を見つけ、印象的な履歴書、一通一通丁寧に書いたレターを添えて、38社の職に応募。数えきれないオファーを貰っておかしくない経歴と年齢、応募の38社中8社からお断りのメール。残りの30社は音沙汰なし。面接もオファーも電話もなし。生まれる赤ちゃんを養っていけるのか心配になる。これが名門アメリカ大学を卒業した優秀な男の話。

『LIFE DESIGN  スタンフォード式 最高の人生設計』(ビル・バーネット&ディヴ・エヴァンス著 / 早川書房)

(私の話)

夢の仕事といわれるような仕事はまず公開されない現実がある。これは日本でも同じ。社員50名にも満たない人事部もないような会社は定期的な求人募集はしない。大企業の場合、興味深い職は社内のみで求人募集がかけられるので外には公開されない。だからネットでは最高の仕事は見つからない。

しかし、ネット上で毎週無数の求人情報が掲載される。その仕事の選択肢を広げたい人のために成功率を上げるヒントを(本書では)紹介している。

◇募集条件にうまく「フィット」させる

・相手の会社が使っている内容と同じ言葉で自分を表現する。

・発見してもらう確率を高めるには冒頭部分で使われているのと同単語を使うのがよい。

・面接では決して「的外れ」な回答はしない。

◇人気企業に応募する時の注意点

・問題は条件を満たす候補、最高の候補者は余るほどいるという点だ。人気企業は優秀な人材が見つかる心配は一切していない。

・心配しているのは「無能な人材」を雇ってしまうことだ。

(出費、重要な仕事が遂行できない損害は大きい。)

・人気企業に応募しようと思うなら、相手のルールに従い、自分の勝利の条件は満たしていると祈るしかない。

◉人気企業で働きたいと思うなら、「ライフデザイン・インタビュー」を用いて、社内のひとびとと関係を築くことだ。インターン制度の募集情報にはいち早く確認、対応の準備をすすめたい。個人的なコネクションはおおいに役立つことを肝に銘じたい。

《本当の仕事探しとは》

ライフデザイナーは「重力問題」には立ち向かわない。(ネット上の職務記述書が無意味でも相手と会話を進める出発点にはなる。)

◆ライフデザインにとって重要な「認識力」

採用までのプロセスを雇用者側の視点から理解すれば、採用の確率は格段アップする。

◆デザイン思考での重要な道具「共感」

履歴書の山に埋もれる、可哀想な人事責任者に共感し、理解すれば、より効果的な就活をデザインする方法がわかるだろう。

※結論:視点の切換えで、開ける!

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