人生デザイン

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しあわせをつくる方法はどこにある?

私は三文デザイナーとして生きてきたことに間違いはない。…中1の頃、友人の家で”IC-11(ICF-110)”と刻印されたラジオを初めて目にした感動は今でも記憶に新しい。“SONY”と書いてある…どこの国のラジオなんだろう、となぜかときめくものを感じた。

調べたらなんと日本製と知って驚いた。あれから55年が経とうとしている。この感動はいったい、どこから来るのだろうと、考えだし…、今辿り着いた結論は”用の美”という言葉になる。

…ここに〝しあわせをつくる〟原点があることを突き止めた。魅了してやまない私の求める心は”デザイン”の追求となる。どうしたら、あのような商品、その環境が作れるのだろうかと考えはじめ、周りの人に聞いても当然わからない…。

結局は能力が伴わないのに美術大学へ進学すれば理解できるだろうと、浪人までして私立の美大に進学。

求める仕事先は〝SONY〟という会社しか思い浮かばなかった。入社できる能力は持ち合わせないものだから、その周囲のデザイン会社を渡り歩くこととなる。

 実に単視眼的発想であった。周りを見渡せば、椅子、机、時計、歯ブラシ、スマートフォン…と、どれも誰かがデザインしたもので溢れている。いずれも問題が生じ、解決したいがために〝発明〟されたものには違いない。

…〝デザイナーは世の中にまだ存在しないものを想像し、つくる。すると世界が変わる。あなた自身の人生でも同じことができる。…いま以上に素晴らしい人生を築くことができる〟…〝デザイン思考〟とは?書店で目にする多くの書籍を手に取るや難解そうで、正直いって見放していた。

が、手にした本『クリエイティブ・マインドセット』(トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー著)の一文、そして『スタンフォード式 人生デザイン講座』(ビル・バーネット&デイヴ・エヴァンス著 / 早川書房)読むやいなや、一変。

“創造力を取り戻す”か…、できる!と解く。〝本当の幸せは自分に合った人生をデザインして得られるもの〟と理解できました。自身の盲点、不備なこころもちを確認できた次第です。

結論は、多少の困難はありますが〝どんな方でも〟今からトレーニングをはじめれば創造性を身につけることができるということです。

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